令和元年の台風15号は大変な被害を伊豆半島にもたらしました。
千葉県の方が範囲が広かった為、それほど注目されなかった伊豆半島。
それでも河津の橋は流され、町は停電や断水が相いつぎました。
一斉に停電、断水といったわけではなく、一部停電のみの家屋もあれば、停電断水がしばらく続いていた家屋もあり、被害状況も様々でした。
また、コンビニやガソリンスタンドも休止状態になり、インフラ以外に、市民生活にまで影響を与えました。
いちごらんど中西は、ビニールハウス連棟が一部損壊と、ビニールハウス連棟が全壊となり、栽培に影響を与えました。
一部損壊部分は部分的に修理、補修をし、全壊は全て撤去からの立て直しをすることになりました。
今までの台風では斜面に沿ってハウスが作られているため土砂崩れにより苗やハウスの一部が被害をうけるものが多かったのに、今回、ここまでひどくなったのは、台風が竜巻になっていたことが原因と考えられます。
竜巻がビニールハウスのビニールを巻き込み、フレームまで飲み込みました。
恐ろしい威力です。
実は、今季、いちご狩りはできないだろうと考えていました。
しかし、農協や、地域の協力のもと、ハウスは12月頭までに完全な形に復旧することができました。
復旧するまでは不眠不休で作業をしました。農協さんも、地域のボランティアの方も自分たちが被害を受けているにも関わらず、協力してくださいました。
幸いにも、台風到着時に苗はまだ植えておらず、台風後に苗を植えることができたので、時期が少しずれただけで、営業不可に陥ることは免れました。
営業不可となればその年の収入は0です。
最近の自然災害が増加している現代ではリスクの高い仕事が農家だとおもいます。
全ての農家さんか無事収穫し、お客様に美味しい国産物を食べてもらいたいなと願うばかりです。
そんな感じなので今年のいちご狩りは全体的に収穫が遅れています。いちご狩りは時期によって金額が違いますが、これは初めに収穫されたいちごは甘みと味の深みが強く、大粒だからです。
4月、5月になると小粒になり、水っぽくなります。
ですから、これから河津桜まつりのシーズンにかけてはいつもの12月〜1月程のグレードのいちごがいつもより安く食べられるかと思います。
また、災害や、病気に見舞われなければですが、、、
こればっかりは神のみぞ知るですね。